第1章 中間淳太
どうやら飲みに行くって話をしてて、
淳太くんがすぐ帰るから行かないと
断ったがために来たらしい。
「ちょっかいをかけたろー思ってな」
にひひ、と
いつもの悪い顔の重岡くん
「さん!」
淳太くんのところに言った重岡くんと
入れ替わりで後輩の2人が来た
丁寧にお辞儀をしてくれた
「はじめまして、藤原丈一郎です
丈、って呼んでください!」
「俺は真鳥やからまとって呼ばれてます!」
『あ、ああ、はい…』
私のよそよそしさに
不満なのか、
2人はお酒を差し出した。
「これ!一緒に飲みましょ
勝手に持って来ました」
「丈、あとで淳太くんに怒られるで」
「ええのええの〜」
丈くんにすすめられて、
仕方なく一緒に飲むことにした。
やっぱり関西の人なだけあって、
彼らは打ち解けるのも早く
とても、面白い
淳太くんたちも盛り上がってるし。
「さんは付き合って
どれぐらい経ってるんすか??」
『う、うーん、友達から数えると
7年とか。かなり長いかも』
「うわ!淳太くん一途なんやね」
『ふふ、意外とね。嫉妬しいだしね』
「ええ!ほんま意外やわ〜…」
「束縛とかしてそうやない?」
『それはないかなあ』
家にいなかったら
いまどこおるん?って
聞かれて連絡取れないと、
心配して鬼電してきたりするしね…
「淳太くんのどこが魅力なん?」
「俺らの方が若いしカッコええやん、なあ?」
なあ?と頷き合う2人の後ろ、
淳太くんが睨み立っていた
「なにが、なあ?や。あほかお前ら」