第1章 中間淳太
「お前らなぁ?
人の彼女口説く暇あるやなら、
明日の振り付け覚えてこい!!!」
「こわっ、やばー!」
「無理無理!濵ちゃん〜っ」
淳太くんの怖さに怯んで、
2人は逃げて行った
その姿に淳太くんは思わず
「はは、やば。怖がりすぎ」なんて
ケラケラ笑っていた
『あんまり怖がらせすぎると、
コンサートに支障出るんじゃない?』
「あんなんで失敗されたら
ほんま、練習意味無いやろ、大丈夫や」
俺いつもああやし、って
また笑う淳太くん
テレビの方でワチャワチャする皆を
他所に淳太くんは、
私なんかと飲んでて楽しいのかな?
「あーあ。やっぱり、
飲みに行っとけば良かったな〜」
しくったなぁ、と
ボヤく淳太くんがチラチラと見る
『ふふ…』
「…なんやねん、いきなり」
飲もうとして手を止めた淳太くんが
怪訝そうに眉間にシワを寄せる
『もっと構ってって?』
そう言うと淳太くんは、
またムッとしてお酒を一口飲んだ。
そして缶を床に置くと、
淳太くんは距離を詰めて
私に引っ付くように横に座る。
「そんなんと、ちゃうわ別に!」
『へー?』
「んーー!向こうに行ってくる!」
何がしたかったのか、
分からなかったけど
妬いてたのは、この私にも分かった。
end.
会わせる気ないのに…
メンバーは危ないって思ってたけど
後輩も危ないって厄介やなぁ
なんでってそりゃ、
「あんな可愛いを…
狙わへん男なんて居らんもん…!」
あの後輩も露出減ればええのにな。