第1章 中間淳太
それから君には沢山の事を教わった
笑うと気持ちがワクワクすること。
だから人と話したいって
気持ちすらも生まれてしまうこと。
優しくすると感謝されること。
そうして周りの人達と
たくさんの繋がりを持てた。
傷つき苦しみ泣いてたあの日から、
俺はたくさんの
幸せと喜びを知ることが出来た。
友達も出来た。
6人だけやけど、
みんな俺を好きと言ってくれる。
良かったね、と笑う君。
でもな、その代わり俺は
醜い感情も知った
嫉妬、嫌悪、独占、
渦巻く醜い感情にはいつも
君が必ずいた。
俺は人を傷つけることを覚えた。
言葉は刃物だ。
時として人を死に至らしめる。
「嫌いだ、お前は俺なんか…っ」
言い放った言葉は、
決して本心ではなかった。
ごめんと謝ろうと思った。
だけどそれができなかった
君は、静かに病院のベッドの上で眠った