第6章 藤井流星
自販機に行くと、
暇な奴らがたむろってた。
『りゅうちゃん…』
「神ちゃん、買ってきて」
「神ちゃ!?え、俺がァ!?」
もうっ、と怒りながらも
買いに行く神ちゃん
なんや、ええ奴なんやな。
「あー流星や〜」
「なんか嫌な奴の声する」
『のんちゃんやぁ』
「入学式疲れたあ〜」
ほんまに1年なんかってぐらいに
背がやたら高い小瀧望。
ヤツも幼馴染みの1人
せやから俺以外でが
普通に話せるんは、
この望ぐらいやと思う
「成績トップで入学らしいな」
「へへ、猛勉強したからな!」
『すごいやん、のんちゃん』
「せやろぉ」
「ちょ、一個持ってぇや」
だれか〜と
3つ抱えた神ちゃんが戻って来た。
『神山、くん、ありがとう』
「さんきゅー。はい、」
『りゅうちゃんありがとお』
「ほな俺、もう行くわ
またな!」
『おん、またね、のんちゃん!』
望が去った後、
俺らも教室に戻ることにした。