第6章 藤井流星
「神山です!よろしくな!」
俺がトイレ行ってた5分ぐらいで
は男に絡まれてた
なんやあいつ。
可愛ええ顔して
困った表情しやがって、あほ
『えと、…です』
「、おまたせ」
間に割って入ると、
びっくりしたが
『っんぁ!?』なんて変な驚いた声
「ジュース買いに行こや」
『ええ?お金ないねんもん』
「俺の奢りや」
『やったあ!神山くんも行く?』
すっ、と俺の後ろにおるヤツに
顔を出して聞く。
馴れ馴れしく神山くんやなんて…
「んー、ええの?」
様子伺うように、
俺の顔を見るカミヤマクン。
「…俺は嫌やけど。
がええならええよ」
『りゅうちゃん仲良くしいや』
「以外とは仲良くせえへん」
『そんなこと言わんと!』
「…」
はよ行こう!
俺の手を引いて、
もう片方をカミヤマクンの手を。
楽しそうに前を歩くやけど、
俺は楽しくなんかなかった。
「…後出しは、卑怯なんやで」
「へ?」
「…、もう手遅れやってこと」
は俺以外のヤツにやらへん
それは、出会ってからずーっと、
心に決めてた事なんやから