第6章 藤井流星
「俺この前、告白されてん」
『へえ〜良かったやん』
「学校一ぐらいの可愛ええ子やわ」
『凄いやん』
「付き合ったら理想の恋人やなあ」
『せやね、文化祭とかで選ばれそうやね』
いつだってお前は他人事。
どれだけ自慢話をしたって、
決して妬いてはくれないと分かっていながら
「せやけど断ってやったわ!」
『なんで?』
俺は君のその、期待させるような、
可愛ええ笑顔見たくて言うねん
「好きな子おるから無理やって〜」
『ふふ、そっか。なら、しゃあないな?』
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