第4章 重岡大毅
しげは友達が多いんだなぁ。
今日1日で色んな人と知り合ったし…
「しげな、淳太loveやねん」
『そんな仲が良いんだね』
「淳太には疎ましがられてるけどな(笑)」
濵ちゃんとしげ達についてって、
たどり着いた2年の教室。
躊躇する様子もなく、
しげは勢いよく扉を開いた。
ガラッ!!
「じゅんたぁーー!」
どこやおるやろぉ、
と叫びまくるから
苛立って男の人が出て来た。
「あほ、うっさいねんお前は。」
「嬉しいくせに」
「嬉しないわ。てかなんなん?
やたら人連れてくるやん…女子もおるし」
ちらりと私を見る。
ともくんと違って鋭い…こわっ。
「睨むなや淳太」
「睨んでへんわ」
「いや、睨んどった。」
「…ごめん」
ともくんの指摘には従順…。
「珍しいなー。しげが女の子連れてくるとか
あ、濵ちゃんの彼女か。」
「え?ちゃうで。幼馴染み」
「あ、そうなん?なら神ちゃん?」
「なら、ってなんやねん。
俺も今日はじめましてやったわ」
はじめましてが3人…
あ、2人か。
しげははじめましてじゃないよね
「淳太淳太ぁ、」
「ちょお、やめっ、あーー離れろ!」
「しげ!」
「ふへへへへ」