第4章 重岡大毅
騒ぐ3人を見つめてたら
濵ちゃんがコソッと教えてくれた。
「しげ実はな。女の子苦手やから
普通はよそよそしいねんで」
『でも私にはあんなんだったよ?』
「ふは、そういう事やん!」
そういうことってどういうこと?
と首を傾げると
またさらに笑う濵ちゃん。
ムカつくからなで肩をドンと殴った。
「痛いわ、なにすんねん」
『1人分かってる濵ちゃんむかつく』
「なんでぇや、分かるやろ?」
『うっさ、恋愛経験ないからばかにしてる』
「ふははは。してへんってぇ〜〜」
『してるじゃん!もう嫌い』
濵ちゃんはごめんごめんと笑いながら
謝るから反省してないこいつ。
「まー。そのうち分かるって」
『今知りたいのになんなの』
「怒るとブスになんでぇ」
『うるさい馬面』
何言っても教えないつもりだこいつ
「2人なに言い合いしてんの?」
しげが戻って来た。
ともくんは淳太さんと話してて
たぶん仲間外れにされたんだな
「こいつがキレてんねん」
『ち、濵ちゃんのせいじゃん!!』
「ええ?なに?」
『しげ、女の子苦手だからね?
普段はよそよそしいのに私には
はしゃいでたから。その意味を
教えてくれないの!』
すべてを話すと、
しげは顔を真っ赤っかにして
濵ちゃんの肩を思い切りぶん殴った。
「余計なこと教えんなアホ!馬!」
照れ隠しなのかなんなのか、
濵ちゃんはヘラヘラしながら
「そんな怒ることないやろ」なんて
言って逃げてた。
end.
「好きやって言うてへんのやから」
「言うてたらあれで済まへんで」
「しげってわかりやすいよなー」
「言うとくけどはアホやからな
たぶん直球やないと伝わらへんと思うわ」
「えええ…無理や…俺には無理っ」
「なら神ちゃんが貰ったれー!」
「…」
「えっ!?うそやん!!!?」