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俺らと粉モン食べへん?

第4章 重岡大毅






苦手な勉強を必死にやって、

と同じ高校に入ったのに
そこには濵田崇裕もおった


『…しげちゃんっ』

「なに泣いとんの」

『…濵ちゃん彼女出来たんやって…』


濵田崇裕は凄くモテた。

その代わり彼女がコロコロ変わった。



泣くぐらいならやめりゃええのに

なんて。
俺なんかに言われたないよな。




「早く告らんからやろ」
『フラれるん分かってるもん』
「諦めんの早いねんては」
『しげちゃんには分からへんよ』
「分かるわ、俺かて好きな人ぐら……」


やばい、口が滑った。


焦った瞬間、同時には
少しだけ気まずい顔をした


『しげちゃん好きな人おったんやね』
「い、や…ちゃうくて、あの…」
『言ってくれたら…私気使ったのに』

なんでこうなんねん。


せやから嫌やったんや、
柄にもなく恋愛相談なんか乗るから。

バラすつもりもなかった。


なんなら諦めようとさえ思ってた。



「……お前が泣くからや」



がめそめそ泣くから。

苦しそうに辛そうに寂しそうに、
いっつも俺の傍で泣くから。


俺、アホやから。


特別に意識してもうてるやんけ。



「泣くぐらいなら笑えよ
そっちの方が可愛ええんやからさっっ!」




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