第3章 桐山照史
次の日、学校に行ったら
照史くんがふてくされてるよと
お兄ちゃんから連絡が来た。
"面倒やから処理してや"
処理して、って言われても…
"何もしてへんのに俺睨まれる
兄ちゃんこんな扱い傷つくで"
そんな可哀想アピールされると
行かざるを得ない…
から、行ってみると
本当に怒りのオーラを放っていた。
『照史くん〜、来たよ〜』
「…ふん。」
何を拗ねてるのこの人…。
考えてみたけど思い当たらない。
流星はお兄ちゃんってこの間知ったし…
『照史くん?何を怒ってるの?』
「自分で思い当たるんちゃうの?」
『分かんないから聞いてるんだけど…』
「なら一生悩んどいたら?」
ええー。なんでこんな怒ってるの?
まるで私が浮気したみたいじゃん…
…浮気?
「もしかして…」
「さーーーんっ!!!」
ドンッ
デジャヴかな?
「一緒の学校だなんて奇跡ですねえ!
あれ?流星くんもいる!昨日ぶりです!」
『和也くんここの学校だったんだね
紫耀も教えてくれたら良かったのに』
「あれ?しょーは一緒なんちゃうの?」
「紫耀は先生に呼び出されてます」
『あの子またか…』
アホの兄もいたらアホの弟もいて大変だわ…