第3章 桐山照史
打ち合わせの話とか終わって、
このあと何もないし帰ろ〜と
再び楽屋へ向かっていると
『ちょ!返してくださいっ』
「ちっちゃくて可愛ええなぁ」
真鳥がにちょっかい掛けていた。
背が高い真鳥に
何か取られたんかな?
めちゃくちゃ飛び跳ねとる…
いやあれはあれで可愛ええわ。
ちょっとしばらく見ときたい願望がある…。
「…」
『ね!え!いい加減返してくださいっ』
真鳥がこちらを見た気がした。
しかもふふっと笑ってた
嫌な予感しかせえへんで??
「好きな子はいじめたくなる質やねん俺」
『知りませんし』
は真鳥から
ようやく取り返し
嬉しそうにそれを見つめていた。
「今度俺とデートしようや。」
あいつわざとやん絶対
「ド定番に水族館とか行かへん?
あ、バレてまうか。なら遊園地?」
『どっちもどっちですよね?
バレないようにする気あります??』
「んもうっ、しゃあないな!
動物園にしとこかっ」
『しゃあないってなんなんですか…』
ほんまやで。
しゃあないってなんなん。