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俺らと粉モン食べへん?

第3章 桐山照史





今日も同期の重岡がおらん。


最近なんかあいつ付き合いが悪い。



「なあ、しげは?」

『知らない。直帰したんじゃないの』

「飲み会ぐらい来るやろ」

『私に言わないでよ』



原因は重岡か。



重岡の話をするとイライラして
返事が素っ気ないこと。



「…しげ。彼女おるらしいでー」

『えっ!?』

「のんちゃんが言うてた」

『だれ、のんちゃんって』

「営業部の小瀧望やん、有名な
あいつ俺の幼馴染みやねん」

『幼馴染み多くない?
藤井さんと中間さんもでしょ?』

「関西って絆が深いねん」

『関係ないじゃん』




重岡の彼女、ほんまかは知らんけどな。


ウキウキで事細かに話してたから
おそらくほんまなんやろな。


どこで知り合うねんあいつ


経理部やろ?

堅苦しいやつばっかの部署のくせに




「やからあいつの優しさなんかに
期待したって進展は1ミリもないで」


『…分かってるもん』


「分かってへんやろ、携帯貸せ」





から携帯を奪うと、

重岡の連絡先を消した。



どうせ部署ちゃうねん、
無くても困ることはこの先ない








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