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俺らと粉モン食べへん?

第3章 桐山照史





夏になると彼は海の家で、
長い夏季休暇が終わるまで働いている。



だから彼は肌が真っ黒に焼けてる


キラキラ眩しい笑顔と、
人見知りしない彼の性格が

海の家の人気の秘密と言われるようになった



彼の存在だけで人が賑わった。


彼目当てに夏に海の家を
訪れる人も少なからず居た。



『照史くん!!』

「おおう!遅かったなー!
人足りへん、作んの手伝って!」




焼きそば、かき氷、アイスクリーム


食べ物を1人でたくさん作って
汗だくで忙しそう。



『任せてっ』



「ありがとな!」





海が賑わう暑い夏。


ニコニコ微笑み接客する彼の横で
さあ、頑張らなきゃ!



なんて、1人意気込んでいたら




トントン、と肩をつつかれる。



『…ん??』


「やっぴー。今年も来とったんかあ、」




水着姿に頭にサングラス、
濡れた顔。泳ぎに来たんだな…。



『小瀧くん、今年も泳ぎに来たの?』

「夏は海やろ?当たり前やんか!
は泳がへんの?ビキニは?」

『着ないよ』

「えー!その為に来たようなもんやで?」

『嘘ばっかり、何食べる?』

「くださーいっ」



「照史くん〜、焼きそば2つね」












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