第3章 桐山照史
" 離してよっ!! "
聞こえたその声は、
の声で
泣いてるいるようなそんな声。
だから焦ってその声の元へと走ろうとした
でも足が止まった。
ええんか?アイツには彼氏がおる、
彼氏も俺が守ると言った
なのに俺なんか出しゃばってええんか?
助けることで邪魔することになるかもしらん
" もういやなの! "
再び聞こえた叫び声に
止まった足が再び動き出した。
守るって誓ったんやから。
助けるのに理由なんか要らへんって
どこかの誰かも言うとるもんな
誰かは知らんけど!
勢いよく開いた扉
そこに居たのは床に押し倒され
彼氏に馬乗りされてるの姿。
『あきっ、照史くんっ…、』
涙目で俺を見て助けてと叫んだ。
「おまえ!!!何しとんねん!!」
ドンと押しのけてを起き上がらせる
「大丈夫か?」
『…っ』
泣きじゃくるを見て、
昔の光景がフラッシュバックする。
また泣いとるし泣かせられとるな
「彼氏が彼女とやろうとして、
何がいけないん?別に問題ないやろ」
ヘラヘラ笑うソイツに
俺は頬を叩いた