第2章 濵田崇裕
俺の前に座ると、
素早くメニューを取り開く。
「相変わらず食い意地張ってんなあ」
照史がその様子に笑うと、
むっと睨む
『照史くんには負けるから〜』
「うっさあ〜!どっこいどっこいやわ」
照史とぎゃあぎゃあ言い合いながら、
3人の飲みものと食べ物が運ばれ
改めて乾杯する。
しかしながらなんでが来とんの?
誰が誘ったん?
「はまちゃんごめん、誘ったの俺やねん」
神ちゃんが顔の前で手を合わせ、
申し訳なさそうに謝った
ええよええよ、と笑って頷いた。
「しげが誘おうってうるさくって
まあちゃんも乗り気やったし
ええかなあ〜って。気まずかったやろ?」
「うぇっ、べ、別に…平気やけど」
「うはは。絶対うそやん」
帰りの送りは、はまちゃんやな
って笑う神ちゃん。
家が隣やし。そうなるよな
うん、まあ女の子1人はかわいそうやし
「…望に連絡したらすぐ来るやろ」
それでも口から出る言葉は
ひねくれた言葉で。
「そう言うなやはまちゃん。
望、サークルの飲み会らしいし無理やろ」
「頼まれたら抜けてくるんちゃう」
「照史くーん!はまちゃん拗ねてまーす!!」
なんやなんやもう〜と、
照史が隣に席を移動してくる。