第2章 濵田崇裕
「あっついなあ〜、今日も」
「ほんまやなあ…本格的に夏やんな〜」
照史と2人、居酒屋でお酒を飲む。
ほんまはしげと神ちゃんも誘ったけど
あの2人は仕事らしく遅れてくるみたい。
バーベキューから数日。
特に何かあったわけでもなく
ただ時間だけが過ぎた。
強いてあげるなら、は
望とよく連絡を取るようになったらしい。
望がめちゃくちゃ喜んどったなー。
「はまちゃんってさ、張り合ったりとか
あんませえへんよな。潔く引くみたいな」
「あー。まあ、勝たれへん勝負してもな」
「俺やったらガツガツ行くけどなー!
惚れさしたるわあー!みたいな感じでな!」
「はは、確かに照史行きそうやわ
図々しいっていうか図太いというか」
「おい!一緒一緒!」
冗談やんか〜、と
笑い合っていると
個室の扉がガラガラと開いた。
先に顔を出したんは神ちゃん。
少し汗をかいてる
「暑いわあ、遅なってごめんな」
「お疲れ神ちゃん」
「おう、ありがと照史。」
その次にしげ…、なはずが
なんか扉の前でごちゃごちゃやっとる
「…ええから、来いって!
はあ?…大丈夫や…あーも!面倒やなあ」
「しげ何やっとんの?」
「誰か連れて来とるん?」
ほら!としげが引っ張って出てきたのは、
「…。どーしたん」
『き、来ちゃった…というか、連れてこられた』
てへ、と笑う