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2人の距離〜サブストーリー〜

第13章 秋ちゃん応援企画



「…はい」

「あ、俺でーす!俺!」

「顔出しの俺俺詐欺って居るんですね。お断りします」

ガチャって遠慮なく切られた





くそー

絶対ほくそ笑んでるよ和さん



もう一度落とさない様に部屋番号を押す



「…クフフっ」

「すみません。両手塞がってて鍵使えないです」

真摯に向き合うと自動ドアを開けてくれて

また落とさない様にエレベーターに乗り込み



二宮家の階へ向かい


扉前のインターホンを押すと



「開いてるよ」

人差し指一本で頑張って開けるといまだに笑ってる和さんに苦笑いする



「俺で遊んでますよね?」

「それ今に始まった事じゃないでしょ?」


リビングと廊下の境目でそんな事を言って待ち構えてる和さんに近づこうとしたら


途中の脱衣所の扉が開いて



「あ、たいちゃんお帰りなさい」

「わっ、びっくりした。…ただいま」


もうお帰りなさいとただいまになってるくらいには入り浸ってる




「フフッ。丁度さっきたいちゃんの話してたの」

「え?」

「そろそろ来るんじゃない?って。その姿でって」
もうこの方式が2人には勘付いてたみたいで和さんが顎で俺の持ってるワインとケーキを差しながら言った


「私持つよ。重いでしょ?」

「絶対ダメ!!今回はそうは行かないんだから!」

全力で拒否する俺に吹き出す和さん


「仕方ないな。一個持つから由梨は髪乾かして来なよ」
そう言って和さんがケーキを持ってくれてリビングに向かう





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