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2人の距離〜サブストーリー〜

第13章 秋ちゃん応援企画







2人を観察してると




すごいお喋りするでもなくて


二宮くんは俺とだったり、1人でゲームしてたりして

時々由梨ちゃんにちょっかい出してみたりして


由梨ちゃんは由梨ちゃんでスマホいじって動画見てたり本とか雑誌読んでたりして

時々二宮くんと会話するときはすごい嬉しそうで



でも1人の時間もちゃんと楽しんでる



なんかこの2人の距離間が凄い良くて




「あー。俺今幸せ供給されてる」
今朝の霰もない姿がかき消されてる気がするくらいには


この人たちに夢中になってる



「なに、それ。」
クスクス笑う由梨ちゃんに

「やっぱり二宮家さいこーだ」
由梨ちゃんと二宮くんのグラスに氷を追加して酒を注ぎながら言うと

「ありがとう」





自然と笑う由梨ちゃんに

目を細めてそれを見守る二宮くん




そして視線に気づいて二宮くんを見つめ返して不思議そうな顔をしてる由梨ちゃんにいつもみたいに笑って返す二宮くん






この家の流れは終始穏やかで

実家より実家のような



そんな感覚がしていた























そんな時から暫くたって




二宮くん…いや和さんから合鍵をもらい無事に二宮家に昇進したある日



「あ!!やべっ!もうこんな時間だ!……悪いけど先出るわっ!」
今日はダンスのフリ起こしでスタジオに缶詰めだったんだけど


休憩の合間に買いに行ってたケーキとワインを冷蔵庫から出して帰る支度をする




「ん?なに?今日なんかのお祝い?」
皆んなにそう聞かれるが慌てているのでちょっと雑になる


「そう!今日あれなんだよ!記念日のお祝い!当日じゃないけど!」

「え、大地って彼女いたの?フリーな男っていつも言ってない?」
ついに固定の彼女か!と盛り上がるメンバーを尻目にスタジオを出る為に靴を履く


「違う!違う!今日は結婚記念日のお祝いしなきゃいけなくて!!」

「はっ?…………あー!二宮くんのとこか」

納得するのはこれがかれこれ毎年恒例になりつつあるから


じゃ!お疲れ様!と駆け足で飛び出してタクシーに乗り込む









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