第13章 秋ちゃん応援企画
「うん。まぁ、そうなるよね」
「わかってんならほんと勘弁してくれよ」
普通疑っちゃうよね
だけど
「あの夫婦見てたらさ、そんな気一つも起こらないから」
「は?」
そう
あの2人ときたらさ
「外ではそれなりに距離とってるつもりなんだろうけど、あの夫婦ずっとくっついてんの。トイレと風呂くらいだよ1人になるの」
「え?どういうこと?」
「初めて家に行ってからずーっと。仲良し夫婦でさ。そんな2人見れんのがなんか楽しいんだよ」
自分で言ってなんか腑に落ちる
なんでしょっ中二宮家に行くんだろって自分の行動に疑問をもってたんだけどあの2人を想像してなんだか無性に会いたくなった
二宮家に行くと
インターホン越しに、開いてるから入ってー。となんともフリーダムな声が聞こえて扉を開ける
すると美味そうな匂いが漂っていて
「…ひゃっ!ごめんなさい!」
「クフフっ。全く。良かったね台無しにならなくて」
廊下の向こうからそんな声が聞こえて
「(ガチャ)どうしました?」
扉を開けてキッチンを見ると
背後から片手で抱きしめられてる由梨ちゃんと床へのダイブの危機を逃れたご飯が二宮くんの手に
「危ない危ない。それを楽しみに来たのに」
二宮くんの手から皿を奪い取りソファ前のテーブルに置く
2人でグラスと酒と氷を仲良く持ってきて
ぴったりくっついて座る姿を見て
あー。
今幸せだなって
思わず笑ってしまう