第13章 秋ちゃん応援企画
朝目が覚めると
見慣れない景色で
ふと横を見ると最近仲良くしてるモデルさん
あー
やばい
やっちゃったかも
昨夜飲み過ぎた重い体を半分起こして朧げな記憶をするすると思い出す
あれ、多分これ誘われて悪ノリしちゃったやつだ
欲求不満だった身体には擦り寄る匂いとか豊満な見せつけてくる胸に抗えなかった
「……ん。、、あれ起きたの?」
長い髪をさらっとかきあげながら抱きついてくる彼女にちょっとお戯れをしつつ
ゴムってつけてたよね?
ちょっとあたりをチラッと見ながらちゃんと確認すると
「あーよかった」
「なにが?」
思わず出た言葉に、なんでもないです。と答える
そんなちょっと素っ気なかった返事を彼女は気にも止めず
「ふーん。…ところで。私、もうお腹いっぱいだから。ありがとうね」
そう言ってベッドから立ち上がり落ちてた下着を持って
「シャワー浴びてる間に出てくれる?後腐れないのが好きなの。また飲み友達として会いましょ」
ばいばーい。と手を振って風呂場に消えていった
あ、そういうやつね
去り際はかっこよくってか
服を手早く着て荷物を引っ掴みさっさとこの場を後にした
家でシャワーを浴びてスマホをいじってると最近仲良くなった先輩の奥様から連絡が
「たいさん?今夜はゆっくりお休みかな?和さんがご飯うちでどう?って。美味しそうなお酒ロケ先から貰ってきてくれて」
「え、、明日オフだから行く!!」
早々に返事をして仕事の支度と一泊分の着替えを詰め込む
現場が終わりに近づいてきた時にマネージャーに
「あ!今日二宮くんち行くからその方面で車降ろしてほしい!」
マネージャーは、了解。と言い車を回しに部屋を出た
「なんだよ。大丈夫なの?奥さんとか怒んないのかな。そんなしょっ中行って」
先輩夫婦の心配をするメンバーに、うーん。と首を捻る
「怒るような人じゃないんだよね。つかなんか喜んでる?」
「なんだそれ。お前誰に会いに行ってんだよ。やめろよ!相手は先輩の奥さんなんだから」
普段の自由奔放な俺をよく知るメンバーは不倫なんてやめてくれよと真剣な顔して忠告してくれる