第11章 豹変
某日
楽屋
「ねー、楓ちゃんさ」
「なにぃ?」
メイク中にふと先日の出来事を思い出してゲームをしながら楓ちゃんに聞いてみた
「前に由梨に酒盛った話してたじゃない?」
「ニノちゃん。人聞きが悪すぎるわ」
呆れ顔の楓ちゃんを気にせず続ける
「あれ、結局なにされたの?」
「え、それ聞いちゃうの?」
若干引いた顔をする楓ちゃん
「穴兄弟ではないよね?それだけは否定して欲しい」
「やめなさいよっ!!絶対嫌よ!」
顔色が悪くなるほど騒ぎ立てる楓ちゃんにたまたまいた相葉さんが引き攣った顔をしてる
「俺、聞いちゃいけない話聞かされてる気がする」
「ないわよ?!絶対ないんだからっ!!」
何故か相葉さんの両手を握って懇願する楓ちゃんに相葉さんは必死に頷く
「わかったって!!信じるから!てかなんで俺なの!!ニノ助けて!」
「ンフフ。んで?由梨に何されちゃったの?楓ちゃん」
「あんた。それをダシにしてまた由梨を虐める気じゃないでしょーね?」
「え、名探偵」
ちょっとびっくりしてゲームから楓ちゃんに視線を移すと今度は呆れ顔になり中断されていたヘアメイクに戻る楓ちゃん
「ほーんと。こんな男の何処がいいのかわからないわ。私」
「どうなんでしょうね」
「まったく。………で?なにを聞きたいの?私が襲われてないかって言ったら安心してね。ないから」
「あ、そう。残念」
「残念がるなっ!(あいたっ!)」
コームでバシッと叩かれた
「あの子、、脱いじゃうのよ。あと脱がされる。………そのアレでしょ?由梨って」
小さな声で言いながらチラッと相葉さんに視線を移して困った顔をする楓ちゃん