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2人の距離〜サブストーリー〜

第11章 豹変







翌朝



隣でゴソゴソなにか動いてる感じがして目を開けると


一生懸命昨夜まで着てたシャツを探してるであろう由梨の姿が見えた



「クフフっ」

思わず吹き出してしまい覗かれていた事に気づいた由梨は赤くなりながら振り向いて困った顔をしてる


「おはようございます」

恥ずかしい癖に朝の挨拶はちゃんとするところは相変わらずで


「はい。おはよう……ところで、どこまで覚えてんの?」

ちょいちょいと手招きをして腕の中に収めながら聞くと、うぅぅぅ。と呻き声をあげたのでまた吹き出してしまう


「和さんが洗い物してくれたとこまでは、………あの、私一体なにを」
してしまったんでしょうか。と顔を埋めながら聞いてくるこの人はなんでこんなに面白い生き物なんだろう


「どうでしょうね。とりあえずこの状況で何かしら考えてみたら?」
ニヤニヤ笑いながらそう言うのはこうなるってあの時から想像ついていた通り過ぎているから


「そうね。今の貴女見れる状態じゃなさそうだし?手伝いでもしましょーか。…………まず俺たちは裸でしょ?シーツはいつもより乱れてるし、ゴミ箱は……あら、収まりきってないで倒れてるね。んで?昨日開けたばっかの水のペットボトルは半分はないね。なんでだろーね?」

「うっ。………和さんからかってますよね?」

「からかう?……フフッ。俺の専売特許ですから」


ニヤニヤが止まらないのはこの際勘弁してほしい


「たまにはこれもいーかな。2人きりの時限定だけど」

「私は嫌です……覚えてないのが」

「へぇ?覚えてればいいんだ?」
追い討ちをかけるとプルプル震えるのでまた吹き出した

「クフフっ。もうほんとなんでそんなに面白いの?」

「し、知りません!!和さんだけです!そんな事言うの!」
くるっと背後を向いてしまう由梨を優しく抱きしめる

「良い奥さん貰って幸せだなぁ」

「わざと言ってますよね?………ん?あれ?」
そう言って自分の胸についたキスマークを見てびっくりする由梨
普段そんな事しないから驚いているみたい

「言っとくけど。それも貴女からだからね」

「へっ?!………な!」

語彙力まで失った由梨は

もはや笑い製造機でしかなくて




そのあとも暫く笑いのネタにさせてもらいましたよ






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