第9章 飢えと潤い〜18禁〜
抜けてるというか。おっちょこちょいというか。
普段そんな感じでふわっとしてんのにそういうとこの察知能力長けてんだよな。この人
熱がある時だって黙っててもバレるし。
あー。だからか。
さっきの床拭きだって腰痛持ちの俺を気遣っての頑固なんだなと気づいた
「…だから。無理しないでください。……和さんが元気になるまで我慢できます」
そう言う由梨に、ん?ちょっと待って?と言うと不思議そうな顔をする
「ずっと我慢してたの?」
ニヤニヤが止まらなくて言うと視線を少し泳がせて、…はい。と観念したように言う由梨
「ふふ。だーいじょーぶだから。」
唇を食べるようにキスした。
「こんくらいの痛み、したってなんの影響もないよ」
両手をぎゅっと握りながらキスすると少し安心したような顔をするのでまた、フッ。と笑いかけると今度は目を少し細めて妖艶な顔をする由梨
「…ずっとしたかったです。キスも。…全部」
「全部?」
「はい。全部です」
そう言って今度は由梨の方からキスされた
そして首筋、胸あたりまで顔をスリスリしてきて…
……そのままズボンに手をかけられた。
そんなことをされたのは初めてで思わず生唾を飲み込んだ
「ん、、いや。ありがとう。でも無理しなくて良いから」
そっと頭を撫でると潤んだ瞳で、ダメですか?と聞かれた。
いや、ダメじゃないよ。
大歓迎だよ。
自分の嫁にそんなことされて嫌な男がいるのかとさえ思えてくるこの状況。
でも。
俺は由梨の過去を知ってる訳で。
そういう行為には慎重になってしまう。
「…。由梨が無理してないなら。ダメではないよ。俺に気を使ってくれてるなら良いから。」
優しく不安にならないように頬を撫でながら言うと、ふっ。と笑われた。
「無理してないです。和さんに気持ち良くなってもらいたいなって思ったから。」
そう言ってズボンとパンツを下げられてそっとキスする様に触れられた。
気持ちよさそうにしているのを確認しながらチロチロと舐めるそれは快感としか表せられなくて。
このままもっていかれそう。