第9章 飢えと潤い〜18禁〜
由梨の訳の分からない信頼して任せて来る部分は相変わらずだけどと思いながらふとさっきのあられもない格好を思い出した。
あぁ。
ちょっとエロかったよね。
多分ね。
いつも通りの俺ならなんてことない由梨のいつものおっちょこちょいだなって笑ってられるんだよ。
でもさ。今丁度飢えてんだよね。
由梨が飢えてる。
ここんところさ。
忙しさにかまけてそういやいつからしてないっけ?ってなったのよ
そう考えるとさ。
当然したくなるもので。
今日だって久々にちゃんと一緒に飯食えたなって感じなんだけど。
そんな事を考えながら適当にトップスを取り出し持って行くと、いてて。とお尻辺りをさすっていた
どうやら濡れた床で滑って尻餅をついたらしい。
「…クフフっ。。これじゃ足りないな」
コケたせいでパンツまでも濡れてしまった由梨を見て吹き出しつつトップスを渡した。
「もういいから。先着替えてきなって。後やっとくからさ。」
今度は素直に、すみません。と言いながらキッチンから消えていった。
床をある程度拭き終わり流しに残っている食器に手をかけようとしたら、あ、やります!と由梨が戻ってきた。
「ありがとうございます」
スポンジを手に取りそう言う由梨を見て、ふふっと笑ってしまう
だってさっきと服のちがいがありすぎて。
さっきまでぺらっぺらの服だったから同じような薄手のトップスを持ってきてあげたのに何故かそれはきてなくてモコモコの暖かそうな服を着ている由梨
「だから言ったじゃん。寒くなったんでしょ」
「はい。…すみません」
また困り顔しつつ流しに向き直り黙々と食器を洗い始めた由梨
なんとなくそれをぼんやりと見つめた
あぁ。これはあれだ。
抱きしめたいってやつだ。
そう思った時には既にそうしていて。
少し跳ねる由梨の身体を背後から優しめに抱きしめた
「あー。気持ちいいな。この服」
このモコモコ素材がなんともいえない。
多分フワッフワな動物触ってる感覚と一緒
「この服和さん好きですよね。」
そう言って嫌がりもせず返して来るので、うん。とだけ言った