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歳下 LOVE♡WAR【R-18】

第1章 待ったなし。


「早く帰りなさい。あんたの両親、心配してる」

「だから、してないってば」

してないわけがない。
こんなにも大事に育てられてきたというのに、なぜ分からないのだろうか。

「じゃあ、違う言い方をするわ。早く帰って。邪魔なの」

これくらい強い言い方をしないと、こいつは動かない。でも、少し強く言いすぎただろうか。邪魔だなんて、言うつもりはなかったのに。まあ、確かに少しは邪魔だなーとか思っちゃってるけど……。いやでも、流石に言いすぎた。だって、ほら……黙り込んじゃったし。

「あ、あの」

「うっわー、可愛なーい」

「は?」

いやいやいやいやいや。
可愛くない?あんたのが可愛くないっての!かなりきつい言い方したよね?それなのに、泣いちゃうどころか落ち込みもしない。私が可愛くないのは……まあ、認めよう。でも、あんただって可愛げも何もないじゃない!

というのは心の奥底に全て沈めて、落ち着いた対応をする。だって、私は大人だもの。十代前半のガキとは心の余裕の差が違う。

「う、うっさい!早く帰れ!!」

…………。

確かに私の方が大人だ。
だがしかし、大人にも腹が立つことだってたくさんある。しょうがないじゃない。腹が立つんだから。

だから、つまり私が言いたいのは…………



大人がガキ相手に言葉を本気で返したからと言って、その人の心がガキだ、だとか、大人気がない、なんてことは絶対にない。

ないに決まってる。
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