第3章 03
黒子から提示された設問は全部で11項目。
声が聞きたい
メールの返信が気になる
他の奴と仲良くしてるといらいらする
触りたい
共通点があると嬉しい
訳もなく涙が出る
夢に出てくる
時間が早く感じる
風呂が長くなる
最近よく笑うようになった
好きかもしれない
以上の11問。
俺がはいと答えたのは11問中7問。
なかなか多いなと客観的に思った。
「今の質問に三つ以上当て嵌まる人は、その人が好きな証拠ですよ」
「…は?」
「好きなんですよ。黄瀬君は、苗字さんが」
そんな馬鹿な、信じられないと鼻で笑った。
もう一度言うが、苗字さんは大切な友人だ。
それ以上でも以下でもない。