第8章 夢うつつ(おそ松)
股間を両手で押さえながら走ってくる彼…
なんとか間一髪で気付かれずに物置の中に身を潜める私…
物置の戸を薄く開けて、中から様子を窺うことにした。
このアパートのトイレはお風呂と一緒についているのだ。そしてトイレはバストイレのドアを開けると、私のいる物置の方向から見て、横向きに左端にある。
つまり…もしおそ松くんがドアを開けたままおしっこしようとしたら、物置から覗くと…彼のおしっこをする横顔がばっちり見えてしまう…
いやいや、いくら面倒くさがりのおそ松くんでも、一応人の家だし、トイレのドアくらいちゃんと閉めてするよね…
そんな思いが頭の中を一瞬で駆け巡った。
「ヤバいヤバい!!」
左手でジーンズの上から股間を押さえ、右手でバストイレのドアノブを掴む。
いつもの彼からは想像できない切羽詰まった動き…
きゅんと胸が疼く…
「あ…出る…出るぅ」
彼はドアを開けたままで便座を開き、ジーンズのチャックに手をかける。
忙しい手つきでチャックを下げて、下着の穴からおちんちんを引っ張り出したと思ったら、引っ張り出した瞬間に、その先端から黄色い放物線が便器に向かって飛び出すのがはっきりと見えた…
ジョボジョボジョボ…
おしっこは便器に当たり、大きな音を立てている。
「あー 間に合ったぁ… ふぅ…」
お酒の酔いなのか、瞳を少し潤ませて頬を赤く染めた彼は自分のおしっこを眺め続けている…
「やべ… なんかきもちぃ… んはぁ…」
唇を半開きにして、なんだかえっちな声を出すおそ松くん…
男の子のおしっこしているところを見てしまうのは初めてで…
その姿が色っぽくて…私も…恥ずかしいけれど…えっちな気分になってきてしまった…