第7章 この部屋はあたたかい(おそ松)
「はぁぁ〜 今日もきもちよかった〜」
赤色のベッドで裸のおそ松くんが大きく伸びをする。
おそ松くんはソファーで一度、私の口の中で果てた。でもすぐに元気になって、今度はベッドの中で身体を重ねた。
ほんとに健やかでまっすぐな性欲の持ち主だなぁと、清々しさすら感じてしまう…
白い肌をさらけ出し、無防備な仕草の彼はやっぱり男の子なのにすごく色っぽい…
襟足から首、肩にかけての滑らかなラインが好き…
さっき、あんなに絡まりあって、溶けそうなほどにお互いの肌が触れあっていたというのに、私にはまだおそ松くんが足りないようだ…
こっそり見つめていると、こちらを向いたおそ松くんと目が合う。
「ん、どったの?」
先ほど熱を吐き出したおそ松くんはいつもの飄々とした表情をしている。
私の思いは膨れ上がるばかり…
…その感情を言葉にすることができず、思わず目の前の彼の無防備な唇に自分の唇を押し当てた。
彼の唇の感触を味わう触れるだけのキスの後、唇の隙間から舌を彼の口内へ滑り込ませた。
舌先で口の中を探る…並びの良い歯をなぞり、上顎のかたちに沿ってみたりする…下顎へ行こうとした時、彼の熱い舌とぶつかってお互いを絡め合う…
舌を尖らせ、彼のそれをなぞる…
彼の指が私の後頭部へ向かう…ゆるゆると髪を撫でた後、手のひらでがしりと固定すると口づけが先ほどより深くなる…
こうして応えてくれることが嬉しい…
「んっ…」
息苦しくなってきて吐息が漏れる…
それは彼も一緒だったようで、名残惜しいけれど唇を離すと、お互いに息が上がっていた…
口の中に残るふたりぶんの唾液をこくりと飲み込むと、彼の喉もごくりと上下したのが分かった…
おそ松くんはまた雄の顔をして、私の顔を覗きこむ…
「ね… もっかいしない?」
ぺろりと唇を舐め低く囁く…
その瞬間、きゅんと子宮が痺れるような甘い感覚に襲われた…
おそ松くんに触れたくて…泣きたいくらい…
私の頭の中でそんな感情が駆け巡り、目の前の彼の胸に飛び込むと、息を荒くした彼がすぐに覆い被さってきた。
「だから煽ると止まんなくなっちゃうよぉ…」
彼の呟きを聞きながら、身体中が快楽で支配されていくのを感じた…