第7章 この部屋はあたたかい(おそ松)
「はぁっ… っ… イク…」
吐息を洩らし…どくりどくりと波打ちながら、おそ松くんが果てる…
彼の…絶頂の快楽を受けて歪んだ表情が大好き…
おそ松くんと同時に果てて…身体が快楽に支配されるなか、頭のどこかで冷静に彼の様子を観察している自分がいる…
「ふぃ〜 お疲れさん〜」
瞬く間に後処理をして、ベッドに体重を預ける。
「腹減った〜 しょうゆラーメン食べた〜い でもねみぃ〜」
私の頭をくしゃくしゃと撫でて、肩を抱き寄せる…
そんな無意識の仕草に胸が高鳴って、つい期待してしまう…やめてほしい…
「たしかにお腹空いたね…でもそんなに眠くて食べられる?」
「…ひとねむりしてから……しょうゆラーメンたべ…る…」
言い終わると彼は眠りの世界に旅立ってしまった。
人間の三大欲求を体現しているなぁ…
そんなことを思いながら、彼の肩にふとんを掛ける。
でも、こんなに気楽に素の姿を見せてくれているのに、私はおそ松くんという人がうまくつかめない…
きっと彼は私の側からすぐにいなくなってしまう…
おそ松くんと幸せな恋愛は出来ない…知り合ってからずっとそんな予感がしていた…
だけど、今は彼と過ごす時間の流れに身を委ねてもいいよね…
隣で寝息をたてる彼の胸の中に潜り込み、湿った肌に唇を寄せた。