第1章 これを恋と呼ぶのなら1(おそ松)
その日の2日後ぐらいにコンビニに立ち寄ると、また赤色の彼を見かけた。
今日の服装はつなぎ…なのかな?あれは。赤色のつなぎの上半身部分を腰にくくり、トップスは白のロンT。相変わらず缶ビールを手にしている。
ごくり、と喉に流し込み、ふぅと一息ついたという表情。ちょっとおじさんくさい。
彼は以前からここによく来るのだろうか?それとも気がつかなかっただけ?私、ちょっと周りを見る余裕ができてきたのかな、なんて思った。
次の日も、そのまた次の日も、また次の日も彼は赤色を身につけてコンビニの脇にいた。なんだろう、仕事帰りに彼を見つけると、懐かしいような気分になる自分がいた。
それと、もうひとつ…
遠くを見て微笑んでいるような、彼のそんな表情に惹かれたのだった…
この近くに住んでいるのだろうか…?