第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)
もしも、
もしも、
大切な人と歩んでいた道が
目の前で
2つに分かれていたとしたら、
どうすればいいのだろうか。
それぞれ、
自分の行きたい方向へ行くべきか?
それとも、
相手の行きたい方向へついて行くべきか?
自分の行きたい方向へ行くとしたら、
相手と離れる覚悟が必要で、
相手の行きたい方向へ行くとしたら、
自分の思いを封じる覚悟が必要で。
だけど、
1度離れてしまっても、
もしかしたらその先でまた
道が繋がっているかもしれないし、
一緒に行ったとしても
もしかしたらその先でまた
道が分かれているかもしれない。
先のことは、誰にもわからない。
だから、自分で決めなければ。
今、を選ぶか。
先に賭けるか。
やりたいことを貫き通す、というのは
選択と痛みの連続だ。
それを乗り越えられた者だけが
自分の描いた未来にたどり着ける。
木兎と、俺。
木兎と、綾ちゃん。
綾ちゃんと、俺。
ずっと一緒にいられるのだろうか。
それとも行く先に、
違う誰かが待っているのだろうか。
わからないから苦しいけれど、
わからないから歩いていける。
…わかってしまったら、
きっと先には進めない。