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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



『影山、アイツ、天才だな。』

…コタローちゃんは、
俺とトビオの確執は知らない。
だから、俺に気遣いなく言う。
その分、本音が聞ける。

『なんでそう思った?』

『よくあわせてくるよ。』

『アイツが?』

『おぅ。時々いるじゃん、
"俺のトス、打て~"って感じの
自信満々のセッター。
それでスパイカーが伸びることも
あるけどさ、
影山は、スパイカーの求めてるトスを
すっげー探ってて、それをすぐ試して
すぐモノにすんのな。
それがたった3日で、ホント、正確。』

『ふーん。』

…影山は、進化してるらしい。
憎らしいけど、想像はしてた。
才能も努力も、申し分ない。
アイツの唯一の欠点が改善されたなら

間違いなく"天才"だろう。

…負けないけどね。

『でもさぁ、』

木兎は、ニヤリと笑って俺を見て。

『マジメすぎ。
バレー以外に、欲、あんのかな?
遊んでて楽しいのは、断然オイカワ。』

木兎ならではの言葉に
俺も俺らしく答える。

『ちょっと、コタローちゃん、
比べるの、そこ?
トスも断然、俺って言ってよ。』

『…んー、でもオイカワと影山、
ちょっと似てるよな。』

『どこがっ?!顔もプレーも
負ける気、しないんだけどっ?!』

『あ、そこじゃなくってさ、』

『どこっ?!』

『んー、ストラップなとこ。』

『…へ?』

『あれ?ストライク?
…ストリップ、じゃないよな?』

『もしかして、"ストイック"?』

『あー、そう、それそれ!』

なんだよ、この絶妙なハズし方。
腹も立たないじゃん(笑)

『トビオはそうかもしんないけど、
…俺は、ストイックじゃないよ?
女の子、だーい好きだしっ。』

『でも、バレーのためなら
女、諦められるだろ?
だから本命、作んないんだろ?』

…この話の流れは、またなんとも…

『…そう、だね。うん。』

悪意のない木兎の言葉。

『俺、影山、遊びに誘ったの。
したらさ、遊んでる暇、ないんだって。
なかなか話さねーから
無理矢理あれこれ聞いたらさ、
なんか、高校の頃の彼女と、
どっちが先に夢を叶えるかをかけて
別れて東京来たって。』

みんな…
みんな、何かを犠牲にしてる。

木兎こそ、天才だ。
全部を全力でやれて、結果も出せる。

俺やトビオは、バレーで結果を出す。
それでやっと、五分五分。
だから、やらないと。
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