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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



綾ちゃん?!

ハッとしてスマホに手を伸ばすと
画面に出ていた名前は、

"コタローちゃん"

時計を見る…11時すぎ。
出なくてもいい時間だけど。

深呼吸して。

『コタローちゃん、どーした?
やっぱり及川さんが相棒じゃないと
なーんか物足りない?』

精一杯、いつもの声で。

『遅くにごめんなー。今、一人?』

『家で一人。そっちは、どう?』

…聞きたいような、聞きたくないような。

『ん、新鮮、かな。』

電話のむこうで、
誰かが騒いでる声が聞こえる。
…トビオじゃ、ないだろうけど。

『…な、綾と会ったんだろ?』

『うん。ちゃんと駅まで送ったよ。』

『どうだった?』

え?

『…コタローちゃん、電話してないの?』

『今日は、してない。なんか、
どんな話したらいいかわかんなくて。』

思わず大きな声を出してしまう。

『…バッカじゃないの!』

止まらない。止められない。

『…オイカワ?』

『いつもあんなに自分のペースで
物事考えんのに、なんで今日に限って
相手の気持ちなんか気にすんのさ?!
綾ちゃん、コタローちゃんから
電話がない、って心配してたよ!
自分が気を使わせてるんじゃないか、って。
俺に電話する前に、綾ちゃんだろ!』

『…何、話したらいいのかな?』

『フツーの話でいいじゃん!
合宿で何した、とか、飯のこととか、
部屋のこととか、変なヤツがいるとか
そんなフツーの話、してやんなよっ!』

『…フツーの話で時間とって迷惑じゃねぇかな?』

『コタローちゃん、ほんと、バカ!!
綾ちゃん、落ち込んでんだよ?
ホントだったら会って抱き締めて
話、聞いてやんのが彼氏の役目だろ?
そばにいられないなら、ますます、
電話でいいから、声、聞かせてやんなよ!
落ち込んでたら、笑わせてやんなよ!
大事な話は、ちゃんと会って話そう、って
今日は俺のことだけ考えな、って、
いつもみたいに、
自信満々のコタローちゃんでイケよっ!』

止まらなかった。
言い過ぎたかもしんない。
でも俺、後悔してないから。

『コタローちゃんがやらないなら、』

俺が、やるよ?
朝までそばにいて、
笑わせて、抱き締めて、
少しでも眠らせてあげるよ?

…という言葉を飲み込んだ時、木兎が言った。

『オイカワ、』

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