• テキストサイズ

~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



『今でもわからないんだけど…』

綾ちゃんが言う。

『光太郎君とつきあいたくてたまらない女の子が
たくさんいるのに、どうして、
私みたいなのを気にかけてくれたんだろ。』

…あぁ、前、俺もコタローちゃんに
同じこと、聞いたことがあるな。
"なんで彼女なのさ?"って。

今なら、わかる。

『俺も木兎もさ、
キャーキャー言われ慣れてるじゃん。
…あれ?自信過剰みたいに聞こえる?』

綾ちゃんが、笑う。

『ううん、事実、だもんね。』

小さな笑顔が、胸に刺さる。
どんな理由でも、
俺の言葉に笑ってくれて、嬉しい。

『だけどさ、あぁいうのは、
俺らのそとヅラが好きなだけ。
素の俺らのフツーなとこ見たら、
きっとガッカリするんだよ。

だから、俺らに興味ない子の方が
ホントの心、見せられる。

それに、木兎は綾ちゃんが
自分に自信なさそうなのが
すごく気になったんだって。
…自分に自信ある子ばっかり見てるから
却って新鮮、っていうか。
いつも応援される側だから、
逆に応援したくなるのかな。』

『そんなことも理由になるの?!』

また笑う。…嬉しい。

『…すごく、応援してくれた。
あんなに賑やかが好きな人なのに、
私が忙しい時は、いつまででも
会わずに待っててくれたし。

余裕がもてない時も
"楽しんでから頑張れば?!"って。
それまで、東京暮らし、
楽しむ余裕なかったのに、
光太郎君とつきあい始めてから、
一気に、毎日が楽しくなって。
勉強すら楽しかったんだよ。
光太郎君と遊びたいから勉強も頑張ろって。』

だろうね。
だって綾ちゃん、
本当に、明るくて可愛くなった。

『…だから、申し訳なくて。』

『なんで?』

『光太郎君、私に謝ったの。
私が落ちた理由の1つは、
自分が遊びに誘いすぎたからじゃないか…って。
そんなこと、ないんだよ、全然。
光太郎君とつきあい始めて、
成績よくなったくらいなんだから。』

…謝ったのか、木兎。
そんなこと、気にしないかと思った。

『落ちたのは…これ言ったら
"逃げ"かもしれないけど…運が悪かった。
苦手なところばっかり、出た。

でも、医者になるのに"苦手"とかって
あっちゃいけないから。
だから私は、落ちるべくして落ちた。
今回は、受かっちゃいけなかった。』

/ 733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp