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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)




『10分で着く!』
と言っていたけど、
木兎が到着したのは、
それから20分以上たってからだった。

…ハァ、ハァ、ハァ、

『オーイーカーワーッ!』

ものすごい勢いで走ってくる。

『…コタローちゃん、遅くない?!
もう、来ないかと思って
帰ろうかと思ってたとこだよっ(笑)』

『…ハァ、ハァ、ごめん…
これでも全力で…酔ってなかったら、
もうちょっと…ハァ、早く来れたかも…』

汗びっしょりの姿を見れば
全力で来たのは一目瞭然。

『いいよ、ちょっと、休めば?
水か何か、買ってこようか?』

俺の問いには1つも答えず、
木兎は、予想外の行動を…

『ごめんっ、オイカワッ!』

…その場に土下座して
地面に頭をつけたから、
本当に驚いた。

『…ど、どしたのさ、コタローちゃん、
謝る相手、間違えてんじゃない?
なんで?俺?』

俺こそ、
謝らないといけないくらいなのに。

横恋慕して嫉妬して…
俺こそ、ごめん、なのに。

『さっき、綾と電話で話してたらさ、
今日、ネックレスの話、したんだって?』

『え?…ぁぁ、ちょっとだけ。
それがどうしたのさ?』

『ごめん。あれ、
俺が選んだことにしちゃったんだよね。』

…それを、わざわざ?

『いや、最初は言おうと思ってたんだよ。
だけどさ、
渡した時に、あんまりにも喜んでくれて
…俺っぽくなくて、意外だ、ってさ…
なんか、選んだの、俺じゃないって
言えなくなっちまってさぁ…』

『…いいのに、そんなこと。』

『いや、そんなこと、じゃねーよ。
俺だったら、スカル買ってたんだぜ?
及川が教えてくれたから、
ちゃんと意味も考えて、
さりげなくオソロにも出来てさぁ…

なのに、ホントのこと言ったら、
俺じゃなくて
及川からのプレゼントみたいになりそうで
俺、言えなくて。

ほんと、ごめん。
しかも、今日も、一緒に選んだこと
内緒にしててくれたんだろ?』

『…え、まぁ、そうだね…』

『俺の顔、たててくれたんだよな。
ほんと、感謝とゴメンしかねぇよ。』

『…わざわざ、それ言いに来たの?
明日、会った時でもよかったのに。』

『いや、ダメだろ!
だってオイカワ、俺の相棒だからっ。
こんな気持ちで一晩、過ごせねーよ。
それに、明日、お前のトス打つのに
後ろめたい思い、したくねーじゃん。』


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