第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)
…岩ちゃん。
卒業式の日のこと、覚えてる?
俺に、言ったよね。
『心、明かせる女、作れ。』…って。
ちょっとだけ
心を明かせる女がいたよ。
俺に全然、興味がなくて、
俺の大事な相棒の、彼女。
これなら、大丈夫。
俺、バレーを一番大事に出来る。
木兎とうまくやってる限り、
彼女とも縁が続くからさ。
二人とも、
俺のこと、
信頼してくれてるんだ。
二人とも、
とっても、
いいヤツなんだ。
二人が悲しむ姿は
見たくないんだ。
だから俺、
コイツらの、真ん中に、いる。
このバランスが、
ずっと続くように、ね。