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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



『嬉しかったんだけど、でも、』

話は続く。

『私のまわりの人と比べると
木兎君って…なんというか…異星人的な?』

異星人。
笑ってしまう。

『綾ちゃんの周りの男って
医者とかそんなのだろ?
そりゃ、違うよね。
木兎みたいな医者、いたら困る。』

『そう?』

『困る困る。
"よくわかんねーけど、
多分なんとかなるんじゃねーかな"
とかばっかり言ってそう。
あと、気分によって
手術の出来が違ったりしそうだし。
もし木兎が医者だったら、俺は絶対、遠慮する。』

『心配しなくてもそんな人は
医者にはなれないから大丈夫(笑)
…で、木兎君に言ったの。
理解してあげられる自信ない、って。』

『あぁ、それ、木兎も言ってた。
そしたら俺に相談しろ、って言われたんだろ?』

ん、とうなずいた彼女。

『本当は、えーっ、って思った。
そんな相談、
とても及川君に出来ないでしょ、って。だって…』

『俺のこと、感じ悪いヤツだと思ってたから?』

『そうそう(笑)
こんな相談、相手してくれるわけない、って。
でも、他に訊ける人もいないから
思いきって電話かけたら、
"木兎取り扱いコールセンターでーす"
…なんて言ってくれるから。
びっくりしたし、嬉しかった。』

あぁ、そうだ。
今日の本題は、これだった。

『忘れてたけど、その話だよね。
木兎の取り扱い上の注意。』

『うん。
…どうしたら私みたいな平凡なのが
木兎君みたいな華やかな人、
理解してあげられるかな?』

注意点を知りたい、というのと
理解してあげたい、というのは
似てるけど、響きが、全然違う。

…木兎が俺に報告した時、
"自分が無理矢理口説いた"
みたいに言ったのはきっと、
彼女に対する優しさだし、

彼女はもう、木兎の輝きに惹かれてる。

放っておいてもこの二人はうまくいく。

だってどっちも、
自分のことより相手のことを一番に考えてる。

充分、両想いだ。
俺が言うことなんか、1つもない。

でも
せっかく頼ってくれたんだから、
何か、気の利いた事を言いたくて。

『木兎、裏表ないからさ。
アイツの言葉、そのまま信じていいよ。
あと、凹むときはぐーっと凹むけど、
アドバイスとかしなくていいから。
よしよし、って慰めて
天才、すごい、さすが~、って誉めたら
すーぐ立ち直る。』


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