第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)
木兎と彼女が
うまくいってもいかなくても
もう、俺には用はない、と
思っていたのに。
むしろ彼らがつきあい始めてから、
俺はどっぷりと、
その沼にハマることになった。
どっぷり、というか
ズブズブ、というか
ジワジワ、というか
ハマる、というより
溺れる、といった方が
正しいのだろうか。
…他人の恋愛なんか
全く、興味ないし、
自分のことならなおさら、
"大事な一人"より
"選べるセフレ10人"の方がいいじゃん、
と、ずっとずっと思ってきたのは、
本心
ではなく、
防衛本能、
だったのかもしれない。
…ハマった時の俺は、怖い。
自分でも。