第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)
『ね、アリスちゃん、
俺が君を好きになることは、ない。
だから、君は俺の前でかわい子ぶる必要、
一切、ないからね。』
『…それって、』
『そう。彼氏にも内緒のセフレ、
一人くらい、いた方がいいだろ?
大好きな彼氏、だけどセックスは
もっともっとエロくやりたい。
でも彼の前でそんな淫乱女の顔は
見せたくない…違う?』
『…』
『アリスちゃんは賢いから、わかるはずだよ。
大事なものを手に入れるためには
何かを我慢しなくちゃいけないこともある。
でも、我慢はいつか破綻に繋がるから…
どこかでひっそり、発散すればいい。
アリスちゃんは、彼の前では
清純で可憐な女の子でいてあげることが、優しさ。
その裏側のアリスちゃんは…』
『及川君だけが知ってる、アリス?』
『そう。そしたらみんな、幸せだろ?
やっぱり君は賢いね。納得いった?』
頷いた彼女の声が、1トーン、下がる。
驚くほどの、変身ぶり。
『嬉し~い。彼氏のセックス、
優しすぎてつまんなかったの!
…ね、激しいの、いっぱい、して。
本当はアリス、ヤラしいこと、大~好き!』
ちょろい。
そして、ちょうどいい。
お互い、後腐れない約束で。
愛なんか、一切ないセックスを。
今夜のモヤモヤを全部、
精液にして吐き出して。
明日、
きっとこれまでになく絶好調な木兎と
コートの中で全力を、出す。
『アリスちゃん、ほら。』
いきり勃った肉棒を、
彼女の前に突き出す。
『及川君、ここもカッコイイ♥
彼氏のが、貧相に思えちゃう。』
両手を添えて、ペロベロと。
『遠慮してないで、
もっと、ネットリ舐めてよ。』
上目使いで頷くと、小さな口から
真っ赤な舌が伸びてきて…
まるで、ヘビみたいだ。
巻き付くように舌が肉棒を刺激する。
上から見下ろす光景が、たまらない。
『口、あけて。』
口いっぱいに頬張らせて
前後に動かすと、吸い付く内頬と
絡み付く舌が、肉棒を締め付ける。
ラクラクくわえてる感じが、
なんだか気にくわない。
もっと、必死になればいいのに。
いきなりグイ、と、奥まで送り込むと
『…ゥェ、ゲホッ…』
苦しそうに、むせる。
…もし愛してる女とするセックスだったら
こんなことさせたくないと思うのだろうか?
わからない。
愛されたことはあるけど、
愛したことは、ないから。
