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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第4章 ~いつか叶う、恋~(西谷 夕)




翌日。
昨日のことも気になってたから
朝イチで、カオリに、
何気ない感じでLINEしてみた。

"今日、部活?午後、西谷君と
図書館でテスト勉強するんだけど、
一緒にやらない?"

そしたらすぐに

"午前中、部活~。
そのあと、まさき君と約束してる❤️
ニシノヤ、数学、ヤバイんでしょ?
アイツのこと、頼むねっ!"

と返事がきた。

よかった。
彼と、仲良くしてるんだね。

…昨日、西谷君が言ったとおり、
待たされたってどうしたって、
カオリがそれでいいなら、
私が心配したり、
腹立てたりする必要、ないか。

カオリがいない分、
私が頑張って、西谷君に教えなきゃね!

…そう思ったから、
少し早めに図書館に行って
先に勉強をしてたら、

『よっ、先生!』

西谷君が、やってきた。後ろから、
私が勉強してたノートを覗きこんで

『へぇ、すっげぇなぁ!
こんなにしっかりやってっから
森島は頭、いいんだ。』

『数学、得意じゃなかったのに
西谷君に教えられるように、って
勉強してたら、わかるようになった。
だから西谷君のおかげかも。』

『俺のおかげ?へーんなのっ!』

ゲラゲラっ、と笑って、
それから、私の隣に座る西谷君。

ち、近い…
腕、触れちゃいそうだよ…

という私の緊張をよそに

『森島センセー、よろしくっす!』

ごちゃごちゃいろいろはいった筆箱と
あまりにも勉強の形跡がないノートを
どーん、と広げて頭を下げる西谷君。

うん、緊張してる場合じゃない。
西谷君を赤点から救うのは、私!

そんな気持ちで、
連立方程式の基本から勉強開始。

結構、集中して頑張ったし、
切羽詰まった西谷君の底力もあって
(私の教え方もよかったから?!)

『うん、代入法と加減法の基本は
わかってきた感じじゃない?!』

『おぉ!なんか、XとYは
俺の敵じゃなくなってきた気がする!』

『ちょっと休憩しようか。』

『ん!じゃ10分、休憩な!』

バコン、と机に突っ伏した西谷君。
…かなり疲れたはずだもんね…

西谷君の背中を見ながら、
私は、ぐーんと背中を反らせ、
体をねじってストレッチ。

右~~~、左~~~、み、ぎ…


あ、れ?

あれって…


思わず、席を立ってしまった。

変な汗が出る。
見間違い、ですように…

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