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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



🎵チャ~ンチャ チャカチャカ…🎵

木兎のスマホの着メロが鳴る。
この前、木兎が鼻唄で歌ってた歌…
🎵恋をしたーのあ、な、たの~🎵
あの曲だ。

素早く出る木兎。
相手はもちろん、彼女。

『うぇ~い、綾ちゃん、待ってた!

おいでおいで、店は…駅前商店街のさ…
そうそう、そこ。

え?アハハ、
オイカワもいるから、心配いらねーって。
あれ、却って心配か(笑)

だーいじょぶ、
俺らだって明日も試合だから、
飯、食ったらサクッと帰る。

もし遅くなったら送るよ…え?遠慮する?
なんでだよぉ、ま、いいや、待ってっから。
ゆっくりでいいけど、急いでおいで~!』

…まるで彼女が目の前にいるみたいに
笑顔全開で話す木兎。
つくづく、隅々まで
"HAPPY"のために生きてるヤツだなぁ、
と思う。

『オイカワッ、綾ちゃん、来るってさ!』

『"飯食ったらサクッと帰る"、なんて
本心?罠?どっちなのさ?』

『本心、本心!
遊びのナンパじゃねーから、
最初が肝心だろ?
うわぁ、ヤバイ、ワクワクするっ。
な、俺が暴走しないように、
オイカワ、俺のことを頼んだっ。』

…試合みたいに、
ワクワク、ソワソワしてる。

『コタローちゃん、
色恋にハマってバレー疎かにしたら、
このオイカワさんが許さないよ?!』

ダハハハハ…と笑う木兎。

『んなわけ、ねーじゃん!
あっちが絶好調なら
こっちも絶好調、だろ。
楽しいことやって生きてかなきゃ、
時間がもったいねーからさっ。』

…もしかしたら、
俺だって、そう出来るのかも、と
思ってしまわせる、この力。

俺も、
真面目に女の子と恋したら、
バレーももっと
うまくなれるんじゃないか、って。

木兎に出来るんだったら、
俺にも出来るんじゃないか、って。

だって、悔しい。
木兎は、いつだって本当に楽しそうだ。

"目標のために、何かを我慢する"なんて
絶対、思ったことないはずなのに、
いつも全部を手にしてる。

俺も、欲しい。

"実力"も
"名声"も
"人気"も
"一番"も
"俺だけを愛してくれる人"も
"俺が愛しても大丈夫な人"も。

『コタローちゃんの惚れさせテク、
見せてもらおうじゃん!』

俺の"相棒"のことを、
もっと知りたかった。

そして、
"相棒"の心を占めている
彼女のことも。


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