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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



『あのさ、
オイカワの女の子を選ぶ基準って、何?』

『え?』

逆に質問されて、驚く。
どんな子、って…

『俺のことを好きで、
俺のいうこと聞いてくれて、
後腐れがなさそうで、
出来るだけかわいくて、エロそうな…』

自分で言ってて思う。
俺、ヒドイ男だ。

『そんなん選んでっから、
ちゃんと付き合いたいって
思わねーんじゃねぇの?』

…ほかにどんな基準がある?

『カワイイ子もエロい子も元気な子も
俺、大好きだけどさぁ、』

野菜炒めの肉だけを
箸で器用に拾いながら。

『そうじゃないのに気になる子こそ、
特別じゃね?
遊び相手とか友達とは違う、ってか。
気になる子、ってさ、そこだけ
ピカーって光って見えんだよ。
ほら、あんな感じ。』

木兎が指差す窓から、
月が見える。

『まわりにいっぱい、
キラキラがあるのにさ、
1個だけ、違う光で見える感じ。
それ見ちゃったら、まわりの子、
霞んじゃうんだよねー。』

…月は、太陽の光を受けて輝く。

あまた煌めく星の海の中で、
たった1つだけの、

かわりがない、存在。

『それにさ…あ、すんません、
ビール、もう1杯。』

なーんにも考えてないみたいに、
すごく普通の話のように。

『好みのタイプとつきあっても
結局、別れちゃうわけじゃん?
だったらさ、ちょっとづつ、
何か新しいテイスト?っつーのかな、
そういうの試していかねぇと
ホントに自分にあうヤツ、探せねーじゃん。

"元気がいい"とか
"かわいい"とか
"明るい"とか
"エロい"とか

そんな当たり障りのないパーツじゃ
選べっこない。
だって、俺の周りの子、
みーんなそんな子だもん。』

…衝撃的、だった。
俺は今まで、
女の子をそんな風に見たこと、
一度も、ない。

木兎、今まで
一緒にナンパしたりしてたのに、
心の中ではちゃんと区別してたのか。

俺のそんな動揺を気にもせず、
木兎は続けて、言う。

『だからさ、俺、勉強できねーけど
綾ちゃん負けず嫌いみたいだから
多分、俺達、ちっと似てると思うんだよね。
応援してほしーしさ、
応援してやりてーの。
で、いつかは…』

あのノー天気な顔で、ニヤリ。
だから、俺が答えてやる。

『はいはい、わかってるよ。
お医者さんごっこ、だろ?』

『そ!だからオイカワッ、バックアップ、頼む!』

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