第3章 ~痛い、恋 ~ (烏養 繋心)
熱くいきり勃ったぺニスの先に、
冷たい湿り気が触れる。
『…ぁ…んぁぁっ、』
腰が降りてくるにつれて
ゆっくりと広がる、柔らかい肉の感触。
…じわじわくんの、たまんねぇ。
イッキに突っ込みたいけど、
このガマンは、俺の見栄だ。
あくまでも、
綾が自分で望んでそうしてる、と
俺の命令ではなく自分から挿れてる、と
思わせたい。
そして、
『…はぁ、はぁ…ねぇ、
全部、ハイッタ、よ…』
股と股とがビッタリと、重なる。
その瞬間の綾の顔といったら。
溶け始める瞬間のかき氷みたいな、
焼きたてのパンケーキみたいな、
熟れきった桃みたいな、
今しかない、という
一番、食べ頃の顔。
待ってた。
この瞬間を、待ってた。
ガンっと大きく
綾の体を跳ねあげて、
ズドン、と勢いに任せて落とす。
『あぁぁぁぁっ!』
のけぞって、悲鳴をあげる綾。
コントロール出来ない強さで
突き刺さったぺニスが
ビクン、と締め付けられる。
『一番奥に、こすりつけろ。』
ゆっくりと腰を動かして、
中途半端な刺激を与えながら
命令する。
もう、嫌がるはずがない。
綾だって、
イキたくてイキたくてたまらない頃だ。
俺の肩をつかみ、
自分で腰を押し付けてくる。
えぐるようにしてみたり、
まわすようにしてみたり、
それはそれはイヤらしい動きで、
たまらなくなった俺は、
そのまま綾の浴衣の帯を解いた。
動きにあわせて揺れる胸。
見られたことを意識したのか、
乳首がキュッと濃い色に引き締まる。
…くそ、舐めてぇ。
でも、この体勢じゃ、無理だ…
せめて、肌と肌の刺激を。
俺も、浴衣の前をはだける。
綾の体が前に来たときだけ、
俺の胸に綾の乳首がチラッと触れる。
綾から溢れてくる蜜が
俺の股も濡らしながら
グチュグチュと卑猥な音をたて始めた頃、
彼女の動きがかわった。
押し付けながら、
なおかつ、前後に激しく動く。
…クリを圧迫して、刺激してる。
『ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ケイ、君、』
『なん、だ?』
『いい?』
…わかってるけど。
『なにが?』
止まらない動きを続けながら、
閉じていたまぶたが開く。
とろけそうな、
熱を帯びた、
茶色の瞳に、
俺を、写して。