第3章 ~痛い、恋 ~ (烏養 繋心)
しばしの沈黙。
お湯が流れ込むチャポチャポという音が
途切れることなく続く。
『…ま、いいや。
そんなコト、出来ねぇよな、
ちゃんとした育ちのお嬢さんだもんな。』
…綾が一番、
俺に言われたくないことだとわかってて
わざと言う。
大人って、こういうもんだ。
言われたらヤだろうな、ってことを
わざと言って、相手を刺激する。
若くて、お前に惚れてて、優しい男は
そんなこと、しねぇだろ?
お前が望む"大人とつきあう"って、
そういうことだ。
『…ま、待って。』
ほら、案の定。
『お嬢さんなんかじゃないもん。
ケイ君がしてほしいなら、』
『おう、見たいよ。お前が俺に
股開いて、パックリ見せるとこ。』
どうだ?
言われて興奮すんだろ?
『…これで、いい?』
ぉぁー。90%の開脚度。
こっちが照れる。
だけど。
『まだ開けるな。』
『…』
『そこまで見せりゃ、もう、
あと5㎝も10㎝も一緒だろ、ん?』
ソロリ。さらに、開く。
もう、限界だろう。
脚の付け根のスジがピンとはっている。
『おー、やるなぁ。
…倒れないように、手は、後ろで支えろ。』
露天風呂で、完全M字開脚、スゲー。
…実は、これは俺も、初めてだ。
言わねぇけど(笑)
『見せてもらおうじゃねぇか、
俺の女の、やらしいワレメ。』
顔を近付ける。
綾が反射的に手で隠そうとしたから
その手を払いのけた。
『手は、後ろつったろ?』
大人しく、引き下がる。
うん、いい。素直で、いい。
…立ち上る湯気と、
オレンジ色の灯り、
そして湯の反射で、
芸術的なエロさのソコ。
湯でピッタリと貼り付いた陰毛が
ワレメをほどよく飾っていて、
湯の筋と中から出てくる蜜で
テラテラに光っていて。
上には、赤い蕾も顔を出している。
『ココに、何人、挿れた?』
『え?』
『今までで何人に抱かれたかって
聞いてんだよ。』
『…さん、にん。』
『俺、入れて?』
『そしたら、四人。』
『初めては?』
『…高2の時。センパイ。』
『ディズニャーランドに行ったヤツ?』
『違う。それ、同級生。』
『あと一人は?』
『銀行の同期。異動して、別れた。』
…確かに、若いヤツばっかだな。
『んで?今夜は、誰に、抱かれる?』
恥じらいと興奮で、トロンとした瞳。