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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第2章 ~コータロー君の、ハツコイ~(木兎 光太郎)



『先生…』

見上げて話しかける、賢太郎君。

『二人もお膝にのったら
重いかもしれないけど…
こっちの反対側のオッパイ、
光太郎に貸してもいい?』

綾先生は、ニッコリ笑って言いました。

『もちろん!
賢太郎君がお誕生日ってことは
光太郎君もお誕生日だもんね。おいで!』

『…賢太郎、俺も、いいの?』

『いいヨ。光太郎、誕生日、オメデト。』

賢太郎君の言葉を聞いて
キラキラと目を輝かせた光太郎君、
綾センセイに飛び付きました。

『二人とも、お誕生日、おめでとう。
ずーっと仲良し兄弟でいてね!』

嬉しそうな顔で抱きつく光太郎君。

『賢太郎、ムニムニの仕方が違うよ!
鼻じゃなくてほっぺ。ほっぺをもっと、
こう、ナナメにあてて、ギューっと、
そう!そしたらムニムニになるだろ?』

『ホントだぁ。光太郎、毎朝こんなに
ムニムニしてんのかぁ。』

『おぉ、だって綾はオレの
ハツコイノヒトだからなっ。
賢太郎に貸すのは、今日だけだぞーっ。』

『おっぱい、2個あるんだから、
1個はボクに貸してくれてもよくない?』

『だぁめっ!オレの!』

かわいい二人のやりとりに
綾先生が笑いながら参加します。

『じゃ、賢太郎君、
ギューっしてほしいときは、
光太郎君がお昼寝してる時においで。
そしたらたくさん、ギューっしてあげる。』

『綾っ、それ、ウワキじゃんっ!』

『ウワキ?…浮気のこと?
…もう、光太郎君ったら(笑)』

大きな一人と小さな二人が
頬を寄せあってクスクス笑っていたら、
後ろからこわーい声が聞こえてきました。

『こーらー、あひる組の二人っ!』

『あ、ヤベッ!ひばり先生だっ!』

この園にむかーしからいるひばり先生が
両手を腰にあててこっちを見ています。

『朝の会が始まる時間ですよ~っ!
綾先生、しっかりして下さい!』

すかさず立ち上がった二人。
サッと綾先生の前に立ちふさがります。

『ひばり先生、
綾はワルくないから!
オレが賢太郎に綾を貸しただけ!』

『ひばり先生、光太郎も悪くないです!
光太郎は俺にプレゼントを…』

ひばり先生は、
アハハハハっ、と笑いました。

『わかってますよ!
だから早く、お部屋に入って下さーい。』


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