• テキストサイズ

~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)



やわやわと、
やわらかい膨らみを持ち上げながら

ふわふわの唇に、キスをする。

『たくさん、コタローちゃんに
愛されてたんだもんね。
急に一人になっちゃったら、』

あいた片手で、
綾ちゃんの手をつかみ、
そのまま強引に布団の中へ。
…ワレメに指を押し込めさせる。

『…ゃ、ん…』

『一人で、毎晩、やっちゃう?
誰を思い出すの?コタローちゃん?
たまには俺とのゆうべのセックスも思い出してよ。』

『…意地悪…』

『しょーがないじゃん、現実だから。
淋しいときほど、誰かが欲しい。
…そうじゃない?』

『…そうだね。』

『もう、コタローちゃんは来てくれないよ?』

『…うん。』

『俺を呼ぶ勇気、ある?』

『…わからない。』

俺の指も一緒に差し込む。

『…ぃ、やんっ、ぁぁっ、』

『これこそ、他の男には頼めない事じゃない?』

『…ん。』

『じゃ、どうする?』

『…我慢する。』

『ムラムラを我慢して勉強しても
集中できないと思うけど。』

『…頑張るし。』

『違うよね。そういう時こそ?』

『…ぉ、及川君を、』

『…正解。そしたら…』

一緒に差し込んだ指をかきまわす。
起き抜けなのに、
グチャグチャと音をたてて…

『…ぃゃゃん、ぁぁ、もうっ…』

キュゥッッッと、締め付けてくる。

『いつでも満たしてあげるよ。
俺、もう、綾ちゃんのイイトコ、知ってるから。』

こんな約束したことを木兎が知ったら、

怒るだろうか。
笑うだろうか。

結局、俺は、
綾ちゃんのことを
考えてるふりをしながら、

自分のことが
一番大事、なんだ。

蜜にまみれた指。
息の荒い綾ちゃん。

このまま溺れたら、ヤバイ。
せめてもの自制心で、言う。

『だけど綾ちゃん、忘れちゃダメだよ、

俺達、一番大事なのは、
それぞれの目標達成、だからね。
溺れたら、ダメだ。』

『…ん、わかってる。』

『頼むから、俺に、惚れないで。』

『今、それ言うって、どんだけナルシスト?』

綾ちゃんはプッと吹き出したけど、
俺は、本気でそう思っていた。

あんまり仲良くなったら、
二人とも、ダメなる。

好きになったら、止められない。

…だから、今まで、
本気の恋愛、しなかったんだからさ。

/ 733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp