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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)




綾ちゃんが一人で
俺を導こうとしてる。

…もちろん、
これはまだ始まりなんだけど、
それでもやっぱり、
二人の最初の一瞬だと思うと
俺も一緒に乱れたくて…

挿れたまま、起き上がる。

グッと腹筋に力が入った分、
ソコにも変化があったのか、
その瞬間、
綾ちゃんが悲鳴をあげた。

『…ゃ、ちょっと、まって…』

軽く痙攣して脱力しそうになるのを
抱き抱えてこらえさせた。

『一人でなんて、ズルいじゃん。
俺にも、させて…』

向かい合ったまま。

動きを止めて、見つめあう。
ゆっくりと唇をあわせて、

そのまま、ユラユラと腰を動かした。

キスから、喘ぎに変わる口元。

忘れたいことも、
忘れたくないことも、
全部、快感に変えて。

『…綾ちゃんの好きなように動いてみな。』

返事は、ない。
だけど、ユラユラしていた甘い動きが
俺の腰の上で円を描くように
強く押し付けながらの動きに変わる。

クリトリスを擦り付けてるのがわかる。

…自分の気持ちいいスポットを
よく知ってるんだな…

俺にも押し寄せてくる痺れの中、
消えない思い。

木兎とのセックスで
教えてもらったんだろう。
自分を解放すること。
相手と一緒に楽しむこと。

たくさん愛して、
たくさん愛されて、

きっと今夜も
そのつもりだったんだろうな。

世の中の男は、木兎だけじゃない。
だけど、
木兎みたいな男とつきあったら、
そのあとにつきあう男はみんな
物足りなく感じるんじゃないだろうか…

…考えるな、俺。
もう、綾ちゃんは
木兎の女じゃないんだから。

自分に言い聞かせるように
心を…動きを…切り替える。

『…綾ちゃん、エロすぎ…』

綾ちゃんの腰の動きを遮るように
今度は俺が激しく上下に揺する。

身体が跳ねるように動いて、

『ゃ、ぁ、ぁ、ぁ、ぃゃ、ぁぁぁっ!』

悲鳴と、
肉欲にまみれた音が混ざりあい、

両手が、俺の首にしがみついてくる。

『…ダメっ、あたし、い、』

『…ほら、イっちゃいなよ、
俺ので…俺ので…イってみせて…』

『…ぁぁぁっ、い、くぅっ…』

締め付けられる。…心も一緒に。

こんなに気持ちよくても、

繋がったのは、
身体だけなのかな…

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