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繰り返しずっと……【妖狐×僕SS】

第6章 思い出と共に


「あ、そういえば渡狸」

「はぁ?」

「おいてめぇ先輩に向かってなんて口聞きやがる」

「今学校じゃねぇだろ……」


まぁいいんだけど

問題解くのに必死っぽいし

頬杖をついたまま

永遠にカルタから渡されるポッキーを食べながら問う


「サトリ様のところ、行く?」

「あ?俺はなにも連絡来てねぇけど……」

「私も……」

「なんで私だけ……」

「里帰りバックレたからじゃね?」

「そんな」


めんどくさっ


「この調子でサトリ様のもバックレようかな」

「いや、行けよ」

「いやいや、悪さしてないし」

「そういう問題か?」

「うん」

「そうか」


バカでよかった!

なんかわかんないけど納得してくれた!


「二人は元旦に帰るんだっけ?」

「うん、そのつもりだよ」

「じいやに会いたいしな」

「そっか」

「SSの野郎はいつ帰ってくるんだよ?」

「野郎ってなんだ、野郎って。わかんない」


家の事情は流石に知らん

哀兎たちは冬休みが終わる三日前くらいって言ってたけど……

私がそう答えると

心配そうな視線を向けられる


なぜ


「なに」

「外、出歩くんじゃないぞ」

「出歩かないけど」

「暗いとこ、行っちゃダメだよ?」

「行きませんけど」

「知らない人についていくなよ?」

「着いてきませんけど」

「猫じゃらしにつられちゃだめだよ?」

「釣られませんけど!?」


最後のはおかしいだろ……

完全に私を猫としか見てない

しかも二人とも心配しすぎだし……

いくら私が戦うことできないからって……

反ノ塚よりはまともに対処できる


ため息を我慢できず、私は机に力尽きた
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