第4章 住人たちの帰還
よって、公平なルールの上での競技の結果
「頼む!視てくれ残夏!!」
「それは反則~」
「頼むからぁ!!」
「これだろう」
「はい、僕もそうだと思います」
「当たり~!凜々蝶の勝ち~!」
「冷凍庫のなかにそんだけいれてりゃわかるわな」
勝者は凜々蝶チーム
負けた万里君は残念ながら後に書いてあげよう
血文字のような雪小路さんのサインは触れずに
紙に自分の名前を走らせる
「苓君も頼む」
「俺も?」
「ええ、SSの皆さんもここの住人ですので、お願いします」
「へぇー、じゃあちのとか猫又さんとかも貰わなきゃいけないんだ」
「以外と人数が多くてな……」
「個性的な人ばっかりだよ」
苓が書いたのを確認して
それを渡す
その渡し際、名前のない問題児を思い出した
「あー……凜々蝶」
「?なんだ」
「あの、雪小路さんがあるから安心してたけど…………哀兎からサインもらうの、頑張ってね」
「どういう……」
「つまり、なんでもする覚悟で行けってことだよ」
「青眞からはなんの要求もないと思うけどね」
健闘を祈って合掌
わけもわからないという顔をしている凜々蝶を見送った
「おい!!早く書けよ!」
「あ、忘れてた。終わって良い雰囲気だったよ今」
「忘れたままで良いんじゃね?」
「それは僕的にも困るから書いてー」
「はいはい」