第3章 懇親会の夜に
「そんなことより凜々蝶ちゃん、ドレスはもう買ったの?」
「ドレス?」
「明日の懇親会のドレス」
「ぬかりはない、実家から持ってきた」
あぁ……あったなそんな行事
確か私たちのときの新入生代表は……あれ、誰だったっけ
まぁ、気にすることでもないか
元々人の顔と名前を一致させるの、苦手だし
「懇親会かぁ……懐かしいな。あったな、そんなの、二年前」
「美味しいものたくさんあったよね」
「そうだったっけ」
………………
「…………お兄様は高校生でいらしたのですね」
「……猫実さんは三年生だったんだな」
「あっはははは!見えないわよねぇ!工事現場の人か取り立て屋よね!!」
「残念なことに三年生なんだよな、これで」
これでって……
「どうするよ日和。ダブルでSSにバカにされてるぜ」
「これはもうやり返すの一卓じゃないですかね反ノ塚」
「よしじゃあやっちゃうか」
「やっちゃいましょうか」
「君ら怖いぞ……」
この日の朝
私と反ノ塚が仲良くなり
野ばらさんと苓がとても仲良くなったのは
この現状を見ればよくわかるだろう
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「あぁ!もうこんな時間!?」
「だから言ったろ!?」
「もっと早く起こしてよ!」
「知るかよ!」
これも和ましい?日常だ